笹生優花さんは、2020年に女子プロゴルフ界に彗星のように現れ、7月から開幕した国内女子ゴルフツアーであっという間に2勝をあげ、注目されました。
日本人の父親とフィリピン人の母親の間に生まれ、日本とフィリピン両方の国籍を持つということも知られるようになりました。
魅力はなんといっても最低でも260ヤード、通常280ヤード飛ばすというその豪快なドライバーショットです。
ここでは笹生優花さんのスイング、父の指導、オリンピック出場や国籍などについて紹介します。
笹生優花のドライバーの飛距離
笹生優花さんのドライバーの飛距離は公式には260ヤードとなっています。
「第51回デサントレディース東海クラシック」2日目(9月19日)に行われたドライビング女王コンテストでも270ヤード飛ばして優勝しています。
ただ、コンテスト出場は周囲の選手に背中を押されたからとのことなので豪快なドライバーショットとは違って控えめなところもあるのかもしれませんね。
いっしょにラウンドしたことのある同世代の女子プロによると、お互い普通に打って50ヤードぐらい置いて行かれることもあったとのことですから、普段は280ヤードぐらい飛ばしているのではないでしょうか。
笹生優花のスイング
爆発的な飛距離を誇る笹生優花さんは、専門家によるとスイング解析の対象としても魅力的だそうで、本格的な解析動画をネットで見ることができます。
youtubeにドライバーのスイング動画がありました。
とにかく風切り音とインパクト音がすごいので、女子プロとしてはスイングスピードが尋常でなく速いのが一見でわかります。
それでいて、鍛えられた下半身のために軸が全くブレないのも印象的です。
ヘッドスピードはなんと!46.5m/sとのことで、普通の男子プロとそう変わりません。
何回か打ってキャリーで260ヤードを超えるショットもあったので、フェアウェイの状況によってはランも入れれば300ヤード近く距離が出ることもあると思います。
笹生優花は父の指導で下半身を鍛えた!
笹生優花さんはフィリピン生まれで5歳から8歳までを日本で過ごしたとのことですが、ある日、お父さんについてゴルフ練習場にいったのが、ゴルフに触れるきっかけだったとのことです。
小1の時に初めてボールを打たしてみたところ最初からうまく当たったので、シングルハンディのゴルファーだった父・正和さんから見ても筋がよかったそうです。
その後、ゴルフを本気でやりたいという優花さんの願いをきき、父・正和さんは厳しい練習に耐えることを約束させたといいます。
まず下半身を鍛えるための日々のトレーニングを課し、プロゴルファーを目指すために8歳の時にフィリピンに移住したとのことです。
日々のトレーニングでは、足におもりをつけた状態でランニングや野球のノックによる捕球をしたりして徹底的に下半身を鍛えたといいます。
その成果もあり、笹生優花さんは早くからフィリピン国内や各国のジュニアやアマチュアの大会で活躍しており、日本女子ゴルフツアーにも2015年から出場しています。
師匠ジャンボ尾崎氏との関係は?
笹生優花さんの下半身の強さについては、師匠となるジャンボ尾崎氏も初めて見た時に驚いて、いったいどうやってその下半身を作ったのかをお父さんに聞いたといいます。
お父さんの指導が正しかったことが証明されたわけですが、日本ゴルフツアー通算94勝、賞金王12回のレジェンドが舌を巻いたとのことなので、相当なものだったようです。
ゴルフの基礎はすでにできあがっているということで、ジャンボ尾崎氏も手取り足取り教えるのではなく、何か聞きにくれば答えるという関係だそうです。
自宅の練習場などを使ってもらい、悔いのないよう練習できる環境を提供するという考えとのことです。
ジャンボ尾崎氏の教えを受けた女子プロゴルファーとしては、国内メジャー2勝の原英莉花プロの他、同じ学年では西郷真央プロがいます。
笹生優花の国籍とオリンピックの日本人出場枠
笹生優花さんは、当初、日本とフィリピン両方の国籍を持つ二重国籍となっており、22歳までにどちらかを選択する必要がありました。
オリンピックの出場資格は世界ランキングで上位15人(ただし各国最大4人)と、16位以下は1か国最大2人までという条件になっています。
笹生優花さんは2021年の全米女子オープンに優勝したため、東京オリンピック直前の世界ランキングは8位で、畑岡奈紗プロの11位、稲見萌寧プロの27位を上回り、日本人では最上位にいました。
ここで、優花さんは2021年の東京オリンピックにフィリピン代表として出場し、東京オリンピックの女子ゴルフ日本代表は、畑岡奈紗プロと稲見萌寧プロということになりました。
これで日本人3選手の活躍を見ることができましたが、周知のとおり3人目となった稲見萌寧プロが銀メダルに輝いています。
優花さんは東京五輪後に日本国籍を選択し、 2024年パリ五輪では山下美夢有プロとともに日本代表として出場しています。
笹生優花(さそう ゆうか)のプロフィール
生年月日: 2001年6月20日(24歳)
出身地: 東京都
身長: 164cm
体重: 59kg
血液型: B型
出身校: 代々木高校
プロ転向: 2020年1月1日(92期生)
所属:ICTSI
笹生優花の高校は?
高校進学と同時に生活拠点を日本に移した笹生優花さんは代々木高校のアスリートゴルフコースに入学し、2019年に卒業しています。
代々木高校は、医学部を目指す進学コースから福祉や美容、保育、音楽など多彩なコースがあり、全国に30箇所以上のサテライイトキャンパスを持つ、特色のある通信制の高校です。
高校生で男子ゴルフレギュラーツアーに優勝した石川遼プロを育てた吉岡徹治さんがゴルフコースの監督を務めています。
吉岡徹治さんは5年前にタイのバンコクの試合で、当時中学生だった笹生優花さんを見る機会があったそうです。
アメリカのツアーに出場するためアメリカの大学に行きたいという希望があった優花さんに対して、日本の高校に進学し、まずは日本ツアーで腕を磨くことを提案したといいます。
笹生優花の大学進学は?
「夢は米国ツアーに出場して世界一になること」という笹生優花さんは、アメリカツアーに出場するためにアメリカの大学に進学したいという希望が以前からあり、高校卒業時にはジョージア大学への進学が決まっていました。
しかし、2019年に米ツアー出場をかけた予選会を受けたものの、残念ながら出場権を獲得することはできませんでした。
ただ、同年11月に受けた日本のプロテストには見事合格し、2020年の日本国内ツアー出場権を争うクオリファイリングトーナメント(QT)でも28位となりツアー出場資格も得ています。
そこで、まずは日本ツアーに出場して結果を出し、将来的に米ツアーに転戦するという道を選び、ジョージア大学には入学を辞退する意思を伝えたようです。
笹生優花は7月から開幕したツアーで早くも2勝
2020年度のJLPGAツアーはコロナ禍のため7月開幕となりましたが、8月中旬に開催された「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」でプロとして初の優勝を果たし、女子ゴルフ初の21世紀生まれの優勝者となりました。
翌週に開催された「ニトリレディスゴルフトーナメント」にも優勝し、早くも2週連続優勝を達成しました。
19歳で全米女子オープン優勝!
笹生優花さんは2021年からアメリカ女子ツアー(USLPGA)に挑戦していましたが、6月初めに行われたメジャー大会「全米女子オープン」に日本人として初めての優勝を果たしました。
最終日最終ホールで畑岡奈紗プロと通算4アンダーの同スコアで並び、史上初の日本人同士によるプレーオフに突入し、3ホール目で見事にバーディーを奪い、偉業を成し遂げました。
19歳11ヶ月と17日での全米女子オープン制覇は、2008年大会の朴仁妃(韓国)と並び史上最年少とのことです。
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2024年にも全米女子オープンに優勝し、全米女子オープン史上最年少での2勝目となりました。
夢は世界一になること、そしてアニカ・ソレンスタムの記録に迫ることだといいます。
アニカ・ソレンスタムといえば、米女子ツアー通算72勝、そのうちメジャー10勝という女子ゴルフ界のレジェンドですが、目標達成に向けてがんばってほしいですね。

